千葉認知症研究会(1)2009年06月27日 22時42分52秒

幕張メッセ・国際会議場で開かれている『第13回千葉認知症研究会・研究発表会』

今日は午後から、幕張メッセ・国際会議場で開かれている『第13回千葉認知症研究会・研究発表会』という千葉県内の医療・福祉関係者の勉強会に職員5名で出席しています。

千葉認知症研究会(2)2009年06月27日 22時45分08秒

この認知症研究会には、県内の病院の医師や看護師、老健施設や特養施設及び居宅サービス事業所の職員が、約413人も参加しています。研究会の内容は、開会の辞を代表幹事の千葉大学名誉教授の佐藤甫夫先生が勤めたあと、シンポジウム座長の武村和夫先生の挨拶がありました。

千葉認知症研究会(3)2009年06月27日 22時46分23秒

今年のシンポジウムは『認知症をめぐる諸問題』と題して、それぞれのお立場の方々からお話を伺いました。始めに旭神経内科リハビリテーション病院の旭俊臣院長の「BPSDに対する精神病院への入院対応」と題したお話。次に袖ヶ浦さつき台病院の竹内美佐子看護部長の「BPSDに対する精神病院での看護」と題したお話。最後に松戸市役所介護支援課の宮間恵美子課長補佐から「精神科病院退院後の対応」のお話を聞きました。

千葉認知症研究会(4)2009年06月27日 22時47分37秒

シンポジウムの後は、指定発言として、(社)認知症の人と家族の会千葉支部の植松多恵子代表から、家族の会への電話相談の中から、認知症高齢者を介護されている方々の現状やその実状を、切実な問題として説明していただきました。そして千葉県健康福祉部の山本尚子理事のお話をうかがいました。

千葉認知症研究会(5)2009年06月27日 22時48分48秒

その後に、休憩とコーヒーブレイクを挟んで、シンポジストへの質疑応答・総合討論がありました。今回の質疑応答で印象に残ったのは、虐待の定義についての質疑で、ある家族からの質問に、「認知症高齢者介護をしている中で、99.9%の我慢をしながら、0.1%で一度でもつい暴力行為があったら、それは虐待か?」という質問がありました。「一度も家族介護をしたこともない人に、虐待を語ってほしくない」という意見も添えられていて、確かに、虐待の定義をどうこうと論じるだけでなく、現実の認知症高齢者介護の現場での事実からの視点から見れば、その一回の行為を指して、虐待と言われては、家族介護はできないのかもしれません。これが、高齢者福祉施設で起きたケースなら、仕事としての行為から「虐待」といえるのではないかと考えます。同じ行為も、それぞれの事情から考えた視点で論じるべきものなのかもしれません。旭俊臣先生の回答は、そんな大きな視点から診た回答をされていました。さすがに経験豊富な医師としてのお答えでした。

千葉認知症研究会(6)2009年06月27日 22時50分25秒

その後の特別講演Ⅰでは、座長に千葉大学大学院医学研究院精神医学教授の伊豫雅臣先生を迎えて、「記憶をよくするには」と題して、千葉大学大学院医学研究院神経情報統合生理学教授の清水栄司先生の講演を伺いました。( ^_^)人(^_^ )

千葉認知症研究会(7)2009年06月27日 22時51分32秒

再度、休憩を挟んで、特別講演Ⅱで、座長に千葉大学名誉教授であり医療法人同和会理事長の服部孝道先生を迎えて、「高次脳機能障害の診方」の演題で、浜松医科大学名誉教授・岡山大学医学部客員教授で松戸市病院事業総長の植村研一先生からお話を伺いました。

千葉認知症研究会(8)2009年06月27日 22時52分36秒

植村研一先生のお話

植村研一先生のお話は、とても難しい内容の説明を、面白くおかしく、ボケと落ちを連発しながら話されるので、参加者の笑い声に包まれた、とても楽しい講演でした。世の中には、まだまだすばらしい方がいらっしゃるということを痛感させられます。年の功だけでない、話題の抱負さと、知性豊かな会話に、みんなが引き込まれてしまいまた。すばらしいお話を伺い、とても勉強になりました。(^O^)

千葉認知症研究会(9)2009年06月27日 22時53分57秒

今年で第13回目の開催となる千葉認知症研究会・研究発表会は、千葉県の認知症研究の最前線で活躍されている方々の参加する認知症に関する最新情報を発信している場です。この研究会は、私にとっても、とても勉強になるもので、毎年の開催を楽しみにしています。今回は、最後に発表されませんでしたが、たぶん来年の開催日程は、2010年6月26日(土)だと思います。気持ちは、次回開催の千葉認知症研究会・研究発表会へと飛んでいます\(^0^\)