千葉認知症研究会(5) ― 2009年06月27日 22時48分48秒
その後に、休憩とコーヒーブレイクを挟んで、シンポジストへの質疑応答・総合討論がありました。今回の質疑応答で印象に残ったのは、虐待の定義についての質疑で、ある家族からの質問に、「認知症高齢者介護をしている中で、99.9%の我慢をしながら、0.1%で一度でもつい暴力行為があったら、それは虐待か?」という質問がありました。「一度も家族介護をしたこともない人に、虐待を語ってほしくない」という意見も添えられていて、確かに、虐待の定義をどうこうと論じるだけでなく、現実の認知症高齢者介護の現場での事実からの視点から見れば、その一回の行為を指して、虐待と言われては、家族介護はできないのかもしれません。これが、高齢者福祉施設で起きたケースなら、仕事としての行為から「虐待」といえるのではないかと考えます。同じ行為も、それぞれの事情から考えた視点で論じるべきものなのかもしれません。旭俊臣先生の回答は、そんな大きな視点から診た回答をされていました。さすがに経験豊富な医師としてのお答えでした。
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